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大学受験結果 2021年度卒業生 T 君
- 2022/03/01
T君 (進学先: 東京理科大 経営学部)
高3の8月入会という非常に遅いスタートでした。ウィングローブ英語塾は文の構造と品詞の働きを教え、それらを実践で使える様になるまでを徹底的に鍛える塾ですが体験レッスンにやって来たT君に「それってホントに必要なんですか? 文系に行く人にはいいかもしれないですけど、自分は理系志望なんで・・ (壁に貼られた卒業生の進学先の紙を指して)殆ど文系ですよね・・・」と真顔で言われ思わず絶句してしまったのが昨日のことの様に思い出されます。
その言葉の裏には「受験まで時間もないのに基本などいまさら面倒ではないか、もっと効率的なものはないのか?」と思っている様な雰囲気がうかがえました。気を取り直し志望校は?と尋ねると「慶応か、理科大にいきたい」
・・・今からですか? いくら単語が分かったところで品詞や文型の事を知らなければ何も読めないというのに志望校の目標は高いT君。体験授業はあまりT君の心に刺さるものではなかっただろうな・・・というのが私の最初の予想でした。なので意外にも、すぐに入会したいとの返事をもらった時には驚きました。
波乱万丈が予想されましたが、いざ蓋を開けてみるとT君は第一印象に反して意外に素直な生徒でした。 地頭が良く頭が速く回りいろいろなことに気が付くので授業中に盛んに質問をしてきました。 体験レッスンでの様子は、率直さ故のことだったことも分かりました。 彼からの質問に一つ一つ対応することで今までバラバラな情報に過ぎなかった知識としての英語が、彼の頭の中で実際に使えるスキルへと昇華されていきました。 一旦教えればそれをすぐに消化して自分のものとして定着、応用することが大変優れていたことも幸いでした。 又、単語熟語の入れ込みの為の課題を消化させることは最初からできていたので、私も煩く迫る必要がなくT君の自律度の高さを感じました。
理系志望なら英語より理数に、より力を入れるべきところです。 受験がいよいよ間近に迫った頃には彼の自主性を尊重し、勉強の邪魔をしないように少し離れた距離から見守れるようになっていました。彼の英語に対する理解はそういう余裕がとれるところまでに到達していたので、英語以外の勉強も計画的に取り組めたのではないかと推察しています。
最後までおおらかで伸び伸び堂々としていたT君に、こちらも改めて受験生との向き合い方を勉強させてもらいました。給付型奨学金の対象に選ばれ堂々の合格。見事に目標を達成しました! おめでとうございます!!